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石田典彦氏プロフィール

失敗事例に学ぶ賢いリフォームのポイント
2009年10月2日更新
工事完成後・アフターサービス

【ケース9】工事完成後に見つかった傷について、工事中についたものだと言っても取り合ってくれない。

 工事引渡後に洗面化粧台の横のクロスに傷を発見した。通常の洗面化粧台の使用方法でつく傷ではないので、工事中の傷なのは確かだと言っても、こちらがつけたものだと主張して、直してくれない。


【ケース10】アフターサービスの連絡をしても全然来てくれない。

 工事の引渡しを受けてすぐに和室の引き戸の調子が悪くなった。直してもらいたいと連絡しても、「すぐ伺います」と返事だけで、なかなか来てくれない。この対応の悪さを見たら、次は絶対にこの会社には頼まないと思う。

◎解説
 「ケース9」の場合、クロスの傷が工事中についたものか、引渡し後についたものかを証明するのは難しいでしょう。トラブルを避けるには、工事終了後、使い始める前に必ず竣工検査を行うことです。リフォーム会社の担当者、工事の監督、施主の立会いのもと、一つ一つの工事場所を確認し、それらをチェックリストにします。お互いにサインもしておきましょう。このときに無かった傷であれば、引渡し後についたものだということになります。住まいながらのリフォームでは、工事終了とともに施主が使用を開始することが多いため、その都度完了検査を行っておくことがトラブルを防ぐことになります。

 「ケース10」のアフターサービスに対する不満もよく起こります。リフォーム工事は職人の手作業である上に、何年も住んだ住宅の一部に新しいものを付け加えることから、新築工事と比べて、工事の精度は低くならざるを得ません。その点を補うのがアフターサービスです。

アフターサービスとは、一定の範囲で、不具合が発生した場合に無料で修繕を行なうことをリフォーム会社が保証するものです(会社によっては、保証書と呼ぶところもあります)。リフォーム会社がアフターサービスの基準書や工事保証書を出さない場合は、工事後のメンテナンスについて確認し、「覚書」を交わしておくことも必要です。

 アフターサービスの内容が明確にされてないと、依頼しても対応してくれなかったり、「有料です」と言われてしまうことがあります。リフォーム会社を決める基準として、アフターサービスの内容も大切な要素です。

〈失敗から学ぶポイント〉
  • ■工事完成後、引渡しを請けるときには、竣工検査に立ち会うこと。住まいながら工事をするときには、引渡しの状態を特に注意すること。
  • ■リフォーム会社を選ぶ際に、アフターサービスの基準があるかどうかを必ず確認すること。
  • リフォームでは工事保証についての法的な義務づけはないので、違法ではないものの、会社の姿勢を判断する基準としては重要。
 まとめ
 リフォームの失敗事例は大抵の場合、担当者とのコミュニケーション不足や担当者の説明不足に起因しています。施主側も遠慮せずに、わからないことは納得がいくまで確認しましょう。施主が事前に確認をしていれば避けられた失敗も多いはずです。
 工事内容と見積もり金額の関連など、一歩踏み込んで説明を受けないとわかりにくいこともありますが、疎かにしないことです。リフォームは高額なだけに、何事も慎重に、毎回の打合せを記録し、お互いの確認作業を怠らないといった努力が何よりも大切です。


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